Story

今宵、あなたは、
何を問いますか。

なぜ、在る宵(あるよい)が 生まれたのか?

私たちは、ただ美味しいだけの酒を造りたかったわけではありません。

目まぐるしく過ぎる日々の中で、失われつつある、自分自身と向き合うための豊かな宵。
その静かで満ち足りた時間を、どうすれば取り戻せるだろうか。

『在る宵』とは、その問いから始まった、
一杯のお酒を通した“想いを醸す”壮大な物語なのです。

「想いを醸す」とは?

「想い」とは、連鎖であり繋がりです。

まず、この土地の土や水を敬い、米を育む農家の想いがあります。
私たちはその証として、手間暇を惜しまず、自然に正直に対峙する生き方として誠実な合鴨農法で育てられたお米を選びます。

次に、そのお米の力を最大限に引き出そうとする、酒造りの杜氏の想いがあります。
大量生産や効率や金儲け主義よりも、ただひたすらに自然と菌、発酵に向き合って、
最終的に飲んでいただく一人一人の、幸せと健康までを想い、究極の味わいを追求する、妥協なき哲学です。

「醸す」とは、調和です。

自然の力と、人間の技。
そして、時にはAIの精密な計算と、杜氏の人間的5感を超えた感性。

それら異なる一つ一つの要素が、ゆっくり時間をかけて発酵という神秘の中で溶け合い、一つの液体へと結晶化していく。

その調和のプロセスこそが、「醸す」ということなのです。

そして物語は、最後に あなたの「想い」で 完成します。

私たちの仕事は、最高の舞台を用意するところまで。

Craft Your Story.

あなたの「想い」が注ぎ込まれることでこのお酒は、世界にただ一つの物語として、初めて完成するのです。ここまでが、私たちの終わりなき問いの記録です。
私たちが造る一杯が、あなたの心に対話を生み、思考を巡らせるための、
心地よい「余白」となることを願って。

そして、この物語の最後の問いは、あなたの中に生まれます。

今宵、あなたは、何を問いますか。